・・・自社の事業組織活動について、考えてみて下さい。有効に動いていますか?
ちゃんと組織は動いていますか!?
●事業組織活動を考える。
本コラムで、「事業戦略が先か?組織体制が先か?を考えてみる。」と言う項を書きました。・・・そりゃ戦略あってこそ!よ!が当方の結論です。
本日は、それにプラス事業戦略を実行する為の、事業組織活動の構造を考えてみたいと思います。
組織(企業=事業体)は、色んな活動要素が在り、それを整理しないと組織として機能しなくなる恐れもあります!
本項はドラッカーの教えを、出来る限りシンプルに記載したいと思います。(参考文献:経営の神髄、P.F.ドラッカー著)
●組織活動の構造~ちょっと、ややこしいです!
ドラッカーは、組織活動を大きく4つに分け、その内2つを事業に関する要素としています。(他の2つは庶務的なもの経営者の活動‥ここでは事業活動の関する2つに絞ります。)
1、事業成果を上げる活動・・・これも3つに分かれます。
➀直接成果をもたらす活動 | 営業・販売、マーケティング。財務 等 |
➁成果を上げる活動に貢献する活動 | 製造や、仕入れ・調達、物流、労務、教育、研究開発 |
➂情報活動 | 組織内の情報を集約し、それを組織内に分散する!情報共有活動と言ってもいいです。また基幹システム等も含まれます!情報活動は組織全体に関わる活動です。 |
少し、ややこしいので更にシンプルにすると・・・組織が成果を上げる活動は・・
●直接成果を上げる!・・・売上・利益を上げる!顧客満足を獲得する活動
●成果を上げる活動の、準備や補助をする活動
●成果を上げる為に情報を組織全体で取集・活用・共有する活動
・・・この様に整理出来るか!と思います。
もう少し、まとめると・・・
事業成果を上げる活動とは、その事業自身の目的とする事業活動そのものと、それを支える活動及び、全体の情報活用活動!
・・・と、まとめられる。。。かな?・・・です。
・・・これは奥が深いです。
特に情報活動をわざわざ主要項目にしている所が大事かと思います。
2、意識活動
ドラッカーは、これを「インプット活動」と言っていますが、難しいので、意識活動と呼びます。
その名の通り、事業に対する意識の向上を行う活動・・・ビジョンを描き、マネージメントの基準を設定、行動する意識を高め、それをチェックする活動と、行動への助言や指導等です。
これは、正に、マネージメントそのものです。つまり経営者、又は上席者の活動と言ってもいいでしょう!
ここで注意する点は、この活動を行う者は、その活動内容より、その「立場」を優先する様になれば、組織停滞を招く!とも言っています。
Category1戦略的に言えば、事業戦略における目標体系を固め、それを実行する為に、組織内の人の役割と機能を明確に整備して、行動を促す活動と成ります。
ドラッカーの上記の2つの活動・・・何か難しい様ですが、少し整理をして・・・これを組織業務で見れば・・・
組織業務は・・・
➀営業・販売及び、その企画と促進・行動
➁営業・販売を行う為の、そのセットアップとバックオフィス業務
➂そして意識強化と、行動推進のマネージント業務
・・・この3つに整備されます!
考えてみれば、その通りです!
どれが欠けても事業組織は成り立ちません!仮に起業家の方で一人で事業を行っていても、一人で同じ機能を担う訳です。 さて、そして難しいのは、お解りだと思うのですが➂の意識強化と、行動推進のマネージント業務です。これはマネージャー。。。早い話、経営者=社長の仕事です。
成果を上げる事業組織活動は、ここで決まります!
このコラムでは何度かお見せしているCategory1戦略の営業推進サイクル図ですが、これを動かす組織活動は、確かにドラッカーの「事業成果を上げる活動」の中で機能します。 いわゆるPDCAをベースにした、このサイクルは何も営業だけの業務ではありません!組織活動のすべては、このサイクルでの自己管理とマネージメントが必要です。
特にドラッカーの云う意識活動は、図では「考える営業」と書いていますが、組織全体が「考える!」意識強化が必要です。
特に、成果の為の情報活動と、全体の意識活動は、組織活動に不可欠ですが、経営者の方が相当意識して、その促進を図らなければ組織から欠落してしまう!要素です。 何となく、会社が元気よく動いているなあ!だけでは、ではダメなのです。元気が無いのはもっとダメですが・・・
組織を構成する人間が、自分自身の役割と機能をちゃんと理解し、組織的に目標を明確化・体系化して日々「考える」事!そして行動する。それが組織が「事業成果を上げる活動」を行う事なのです。
油断すれば組織は、すぐに思考停止します。不思議とします!
つい!昨日と同じ今日が来て、今日と同じ明日が来る!・・・と思いがちです。経営者=社長だって、これに陥ります。
・・・自社の組織活動とは何か?つねに振り返り、「考える」事を忘れないで頂きたいのです。
それには、まず、これらを基本とした事業戦略をお考え!構築される事が大事かと思います。
このプログラムは、そのお役に立ちます。
目指すは「考える」組織!「考える」営業!です。
マーケティング・プロデューサー
原 テルキ
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