・・・体制を嘆いても無駄です!体制は事業戦略と、その推進があってこそ整う!
●組織体制=「人」を気にする経営者
ほぼ判り切った答えの、タイトル~問いの立て方で考察となりますが、当然ながら、どちからが先か?と云われれば、それは事業戦略の方が先です。 しかしながら、そうは行かない!のが、多くの中小企業である事を、当方はいくつかの現場で見ています。どうしても、使える「人」の足りなさが気に成る!
体制ばかりが気に成る経営者の方が意外に多い! 当方の業務は、企業さんに対して(主に中小・中堅企業)に営業・マーケティングの改善、仕組み創りを提案させて頂く所から始まるのですが、その提案での反応は大体が、「うちの体制(人の問題)でが難しい!」から始まります。
で、当方は「では?どんな体制にしたいのですか?」と聞き返すと・・・概ね答えはありません。結局は人が居ない!・・・人材不足は、どこの企業でも共通の課題です。 しかし事業戦略を始め、改善や仕組みつくりは、どの様な体制なり組織マネージメントするか!も含まれるのですが、残念ながら、その目標(理想と云ってもいいです。)を、お持ちでない経営者に方が多いです。そして日々、現実の対応に忙殺される。 事業を経営されていて、目標=理想をお持ちでないのは不幸です。 かと云って、ブラック企業化して「金儲けのみ」に照準しかないのも問題ですが・・・ 中小企業の場合、人の出入りが、多い会社もあります。 中々、優秀な人材を確保しづらいのも事実です。それが故に人のやり繰りも大変ですが、人も含めた組織体制への目標を持たなければ、いつまでたっても何も変わりません。社員教育の制度も含めてです。 日々の忙しさに埋没して、新たな事が出来ない!そして、今の事業環境の影響を受けると段々と収益性は落ちて行く! ・・・実は、それが現実です。 その現実に埋没してしまう・・・それは経営者の方も、組織の従業員も不幸です。 理想=目標無き経営は、現実に押しつぶされます! だから体制の在り方も含めて、目標=事業戦略が先なのです。 経営者が「画」を描かなければ、進化は出来ません。
●まずは、やり繰り・・・機能主義を考える!
そもそも組織体制と言うものは、この様な事業を目指す!その為には、組織の中で、この様な役割=機能=人が必要である!
・・・その考え方=事業戦略無しに考え付かないはずです!
あえて言えば理想の組織図がイメージ出来ていないと、体制など作れません!
逆に、事業戦略性をあまり考慮せずに、体制(組織図)を変えてばかりいる企業も多いです。 どうも「人の粗」が、気になって仕方のない経営者の方の様ですが、組織図をいくら弄っても、組織をどう動かすか!が無ければ、効果はありません。 中小企業の場合(実は大企業もですが)体制=組織は、機能主義で運営しなければ成りません! ・・・機能主義とは、早い話、やり繰り!です。
事業に必要な、それぞれの役割に対して、いま在るモノをどうやり繰りするか!それが機能主義です。「これが無いから出来ない」では前に進みません!
あるもの=居る人を、何とかやり繰りする!
それに必要なのは、経営者の方からの、今居る人への説明です。
・・・「こういう理由で、この役割を担ってくれ!」です。
おそらく中小企業の場合は、一人何役にも成るかもしれません。労務管理には気を付けながら進めて行く!
それから全体から視て、この様な役割が必要だ!も、明確化される方が良いと思います。意外な方が、それを担う事もあります。
理想的な組織図を明示する事が大事なのです。
当方の業務では、まず現状の組織図をお書き頂き、協議しながら理想の組織図も作成し、その2つの差を見ながら、どう組織強化していくか!?を進めます。
その際、必要な事は事業を進める上で、組織内のどの様な役割=機能が必要か?をご確認頂きます。 経過的に兼務や、とりあえず空席があっても、目指す組織イメージが出来得る訳です。ここは大事なポイントです。
これは人だではありません。経営資源すべてにおいてです。 資金も、ノウハウも、販路チャネルも、顧客も、すべて潤沢なんて状況の企業はそうありません!もし、あれば、おそらく、その企業は非常に優れた事業戦略を持っていて、それが機能しているからなのでしょう!
●体制は事業戦略の中で、つくられて行く!
資源が乏しい(全然無いのもダメですが・・・)からこそ、その資源を最大限活かして何が出来るか?
「人」が居ない!は、自分への言い訳にも成りません。
体制を嘆いても無駄です!
やり繰りしながらも、如何に理想に近づけるか?目標を達成するか!この考え方を持たなければ、体制や資源は手に入る事はありません。
事業戦略があってこそ、その体制の目標が出来、どうするか!が見えて来ます。
そして人も育つ。
組織として、必要な役割と機能も見えてくる。
そして、その対応も出来る様になる。
マーケティング・プロデューサー
原 テルキ 事業戦略×営業の仕組み化
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