
Category1戦略が目指すモノ・・・Category1について改めて記載したいと思います。 その定義は、Category1とは、ユーザー・市場にとって「価値ある新しい世界観」(カテゴリー)を創造し、その新しいカテゴリーで一番になる事。自社の商品・サービス(モノ)を通じた提供価値を、顧客にとって唯一無二の存在になる!なろう!です。 まずカテゴリーと言うのは、言語の意味は「分類、範疇」になるのですが、ギリシャ哲学でアリストテレスは、「実体・量・性質・関係・場所・時・状況・所持・能動・受動」と説明しています!
・・・難しいですね! Category1戦略では、これを参考に「顧客の状態」と定義しています。一般的に言われる提供するモノの分類や範疇ではありません! 世界観とは、「顧客の状態」です。 例えば、食品の場合、その機能は食べる事ですが、その食べる状態が、どんなシーン?どんな時間?どんな気分?・・・どんな状態を作り出せるのか?それを世界観としています。 そりゃ食品ですから、食べられて美味しければ、それで良し!でも構わないでしょうが、それでは他の商品との競争には勝てません! 単なるモノの競争は、結果的には価格競争に成ります。 もちろん、すべての食品商品が「顧客の状態」を提案・提供出来るアイテムでは無いかも知れませんが、自社の商品群全体も含めて考えるべきかと思います。 そして、「顧客の状態」は、当然消費財に限る訳ではありません。 あえて言えば産業財の方が解りやすい。 その1番は、良く言われるソリューション(問題解決)の提供でしょう!顧客の課題や困りごとを自社のモノで解決する! 正に「顧客の状態」つくりです。昨今はペインとゲインと云われ、顧客の痛み(ペイン)の解決や、顧客の収益(ゲイン)への寄与・・・「顧客の状態」の提供です。 さて、Category1戦略は、提供する価値で、創られる世界観=「顧客の状態」での1番を目指そう!が狙いです。 「顧客の状態」と云っても様々な状態が考えられます。 食品と云っても創れる・・・どんなシーン?どんな時間?どんな気分?・・・も様々です。もちろん状態には、他の要素も在ります。 顧客が状態をアレンジする場合だって在るでしょう! しかし、そこを考え抜く事が重要なのです。 このCategory1戦略の考え方自体は、何も新しい考え方では有りません。マーケティングの世界では基本中の基本ですが、中々事業に活かされない。 また「顧客の状態」を考え、創り出す!提案する!・・・は事業要素のすべてに関わります。 それが故に体系的に整備した訳です。

特に考えなくてならないのは、コミュニケーション=価値の伝達と、それを行う組織行動なのですが・・・すべては全体に連関します。 Category1=顧客の世界観1番に成る!という事は、当然ながら簡単な事ではありませんが、それを目指す目標から持つ事です。 自社が提供するモノを通じて得られる顧客価値が、顧客にとって1番になる事は事業の究極的目標ですが、事業体ならば目指すべき目標です。 まず目標として設定される事!そして考え、行動する事です。
Category1戦略プログラムは、その為のプログラムです。
マーケティング・プロデューサー
原 テルキ