
●戦略とは何か?
このコラムは事業戦略をテーマにマーケティングや事業組織化や販売促進企画等の話をツラツラ書いていますが、事業戦略とは何でしょうか? これも解っている様で、よく解らない!のが実情では無いでしょうか?
そもそもは戦略は、戦争用語・軍事用語です。 言葉の発祥は、カール・フォン・クラウゼヴィッツの『戦争論』で、個々の戦闘で問題となる戦術と対比し「戦略とは戦争目的を達成するために戦闘を組み合わせる活動だ」と述べています。 戦略とは・・・戦術(各施策)要素の総合的な組合せと云う理屈です。 ●事業戦略は経営者の仕事
事業で、よく見るのは、ある商品を決めて「頑張って売ろう!」くらいで戦略と呼んでいるケースです。大体そうです。 商品(モノ)は大事ですが、一要素に過ぎません!残念ながら、モノ自体は、それだけでは戦略ではありません。戦略とは、もっと総合的なモノ、そして体系的です。
ましてや、精神論だけで行動する、先の大戦の日本軍みたいな事など、もっての他です。
そして戦略設定は、経営者の仕事です。
もちろん専門家の意見や、現場の意見は大事ですが、事業戦略=『総合的施策体系』を考え、決められるのは経営者だけです。 それが経営です!
もう少し、柔らかい例えで言えば、戦略とは事業全体のシナリオです。シナリオが無ければ、事業と云うドラマは成り立ちませんし、役者やスタッフはどう動くべきか?解りません!場合によっては勝手に動いて正に台無しです。 ・・・下手な事業では、よく有る光景です!
それから、シナリオはストーリー(物語)として成立しなければ成りません。時代劇で始まったのに最後はSFでなった!なんて・・・ もちろんトリッキーなストーリー(戦略)もありますが、物語が成立しなければドラマになりません。それが体系的である事です。 ・・・経営者はシナリオライターであり、そのドラマの演出家でもあります。 役者やスタッフを、どう行動させるか!も戦略です。
もう一つ戦略で申し上げたいのは、資源分配の方向性を決める事です。
資源・・・モノ・人・金、知識やノウハウ。時間も含めて、資源は有限です。 どこにどう分配するか?
その差配(ポートフォリオ)を決めるのも戦略です。
何かに集中させるのか?ある程度分散させるのか?その時の環境にも左右されます。
・・・簡単に、コア・コンピタンス(資源の集中!)なんて言葉を信じてはいけませんし、何でもかんでももダメです。
●事業戦略とは、総合的で体系的
繰り返しますが、戦略とは総合的で体系的なものです。
Category1戦略プログラムは、商品、顧客・市場。チャネル・売場、利益構造、コミュニケーション、組織・人・マネージメントを基本要素にコンセプトを立て、ビジネスコンテキスト(文脈)を、相互に確認・設定しながら戦略構築を行うプログラムです。 これを経営者、自ら考え、自ら創って頂くプログラムとガイドです。

しっかりとした事業戦略=強く・正しい戦略を持ち、組織・人に徹底させる。 ・・・🔗経営者の「役割と機能」・・・社長の仕事
カンタン!とは、言いませんが、強く・正しい戦略を作って頂く為にお役に立つと確信しています。 マーケティング・プロデューサー
原 テルキ