
今日は中小企業とデザインの話を書かせて頂きます。ここで言うデザインは「商業デザイン」・・・ビジネスで活用されるデザインと理解して下さい。その意味で広義には工業デザイン(モノのデザイン)も入ります! そして残念ながら中小企業は、このデザインと言うモノを活用するのが下手なケースが多い!と云うか「そんなモノは金の無駄!」と考える企業も少なくない。(特に大阪の企業) 何も当方はデザインに金を掛けましょう!と云いたい訳ではありません! デザインを事業戦略に活かしてほしい!と云いたいのです。 さてデザインとは何か?・・・知ってるよ!かも知れませんが、超!簡単に言えば造形(カタチ、色、素材)ですが、商業デザインの観点から言えばデザインとはシステムです!(ここでもシステムです!)あえて言えば造形は「手段」です。 なぜシステムかと言うと、商業デザインには事業的な目的があり、そこから目標体系が出来るからです。 例えばパッケージデザイン。パッケージの基本目的はモノの包装(保護等)ですが、そこにデザインを組み入れれば見た目で販売を促進する目標が生まれます。 パッケージデザインからモノの価値を伝えるのが目標と成り、そのデザインが考察される。
何かのパンフレットなら、そのパンフレットで紹介するモノの価値伝達、購買を促すデザインに成らねばいけません! よく、デザインを語る時に「好みの問題」と言われる方が居ますが、まったく違います! 目標達成するための体系ですから客観的(顧客視点)且つロジカルに、デザインは考えなければ成りません! 造形のきれいさや、面白さでは有りません! ・・・これ!デザイナーと言われる方で解ってる方も少ないです! これが大きな問題なんですけど・・・ それが故に、消費財なら当然ですが、産業財でもデザインの考え方を整理すべきなのです。 自社のモノを提案する資料(パンレット、チラシ、提案書)等、その価値を解りやすく伝え、購買を促す。 また、それを説明する営業・販売スタッフの提案の仕方まで含め、体系的に表現されている! そこまで考え抜かれていてデザインなのです。 勿論、このデザインの場合は、そこに何が表現されているか・・・コンテンツ(コピー、写真、資料等)も含めての事に成りますが・・・ だからデザインはシステムとして捉えなければなりません! デザインがまったく関係の無い事業などは、ありません。 中小企業経営者の方は、このデザインを事業戦略で、システムとしてお考え頂き、事業にどう役立てるか!? それをお考え頂きたいのです。 大企業は、その組織の大きさから、この考察をする部門や人が居ます。中小企業では、そんな部門や人を配する余裕は無いですが、競争に打ち勝つ大きな要素として、その事を考える必要は中小企業にこそあります。 特にWEBが普及して今!デザインの重要性は増しています。 WEBデザイン&マーケティングは正に体系の世界です。中小企業が大企業と競争でき得るツールです。 デザインとは事業促進の為のシステムである! そう!お考え頂ければ幸いです。
マーケティング・プロデューサー
原 テルキ
Category1戦略プログラムと、営業の仕組み化の道具「営業開花」