
以前、このコラムで「営業に「報・連・相」は要らない!」と書き、逆に組織内での情報共有の重要性を申し上げたのですが、本日はそれを更に掘り下げたいと思います。特に営業・販売サイドにおいて、如何に情報共有が大事か!をお解り頂ければ!と思います。 情報共有と云っても実は簡単では有りません。大方の会社では日報なりで個々の業務を記録するルール等があるでしょうし、最近では様々なアプリなんかも出て便利にもなって来ているのですが、情報共有の効果が出ているとは、あまり思えない。 ※ちなみに当方も営業用のそのツールは販売していますので・・・ なぜでしょうか? その理由として以下の3つが考えられます。 1、そもそも情報共有の意義が共有出来ていない! 情報・・・特に外部から得た情報は、仮にAさんにとっては意味のない情報でもBさんには貴重な情報である場合が在ります。 だから情報は組織ベースで共有すべきなのですが、その意義が理解と共有出来ていない! 単なる報告業務と思われ記録作業は面倒くさいモノになる!。。。それでは効果は上がりません! 2、とにかく会議大好き! これは、もう組織病理です!集まるのが大好き!そこで意見を交わすのが大好き!そう言う組織がありますが、時間の無駄です。 会議体系をしっかり定めて運用する事。 個々の意見も含めて、日常から記録する様にした方が時間j資源の節約にも成りますし、「聞いていない!」などのトラブルも無くなります。確かに面と向かって話をした方が良い時も多いです!が・・・ただ集まる!顔を出す!そんな会議は出来るだけ減らすべきです。 3、情報を出したがらない人が居る!情報遮断者の存在 稀だと思うのですが、情報を隠す事で立場の優位性を確保しようとする方がいます。 「俺は知っている!お前は知らない!」・・・この状態を好む方です。 また、自分の仕事内容に口を出されたくないので隠す!と言う方。情報共有を徹底するには、周りから必要以上に業務に口を挟む!と言う事は避け、出来る限り個人の責任に任せる!と言う環境つくりも必要ですが、仕事内容を隠す!行為、情報遮断等は社内犯罪扱いをしても良いかと思います。 情報も会社の資産です!・・・お金と一緒!くらいの意識付けが必要です。 そして情報共有の上で、効果を出すのは、個の情報を全体で活かす仕組みつくりです。 先に記した様に、ある方には役に立たない情報も、ある方には重要な事は多々あります。営業での顧客の反応や、ニーズの聞き取り等「これは関係ないや」と思っても組織的には貴重な情報になるケース等、全体には大事です。 その事が情報共有の意義なのです。 まずは、この意義を組織徹底する事、そしてマネージャー格の方はその情報を確認する事! この時、管理感覚で確認するのでは無く、情報収集・分析の感覚を持たねばなりません! 組織活動の中から、課題と機会を抽出するのはマネージャーの大きな役割ですので・・・

日々の情報収集は、それ一つ一つは小さな事象の情報かも知れませんが、それを紡ぎ合わせ組み合わせてみれば、大きな事業機会を得られる要素を含みます。 最近、流行りの言葉で言えば「インサイト」能力です。 その組織的能力も、日々考え続ける中で、貴重な情報と出会って機能する!そうお考え下さい。 組織活性化の第一は間違いなく情報共有機能の強化です。 経営者の方には、それをお考え頂ければ・・・
マーケティング・プロデューサー
原テルキ
Category1戦略プログラムと、営業の仕組み化の道具「営業開花」