
「報・連・相」=報告・連絡・相談を重視されている会社が多いのは存じています。
ある意味大事なのも判ります。しかし、その功と罪を考えれば、今は罪の方が多いのでは無いか?特に営業組織には必要では無い!では?と、言う話です。
何も我々は報告・連絡・相談そのものを否定している訳ではありません。その行為の本質的目的は、まず「情報共有」のはずです。
しかし「報・連・相」は、その情報共有には向いていない!と言う事です。
まず「報・連・相」は縦系列発想です、部下が上司に「報・連・相」しましょうよ!と云う体系です。本来、その上司が、また上層部や他部署へ「報・連・相」(調整とも言います)する流れです・・・が、ここで良く「聞いた!聞いてない!言った・言わない!」が起きます。不思議なくらい起きます!
また何を「報・連・相」して、何をしないのか?これも大方曖昧です!
すべて恣意性が絡む!定義も曖昧!結果からの判断(本来プロセスの問題です!)
また、多くの「報・連・相」は口頭です。日報なんかに書くルールもあるのでしょうが、
まずは口頭です!多くの場合は記録も残らない・・・
それから、もう一つ・・・「報・連・相」すると、どう成るのでしょうか?
「報・連・相」した側は、した以上、上司のアドバイス・指示を待ちます。少なくとも何らかのレスポンスがある!と思う!
・・・早い話!思考停止する訳です。。。
我々は、多くの組織の中で上の様な状況を見つけて来ました。
「報・連・相」をうるさく行ってる割に『情報共有』が出来ていない!
特に横系列が出来ていない!
日本的組織のある種の特徴です。
全体の『情報共有』は、本当に出来ていない!
大事なのは「報・連・相」では無く、『情報共有』です!
昨今はシェアウェア等のツールが出来て改善されていくケースもありますが、まだまだの感があります。
・・・なぜか?
それは組織における個々の機能と役割とは関係なく「立場」と云うものを重視する方々が多い!「俺は聞いていない!」の多くは機能より「立場」優先の言葉です。
まさか、こんな組織は、もう無いと思いますが、他部署の部員・課員と何か業務上で行動する時、各上長を通して!なんて話・・・時間の無駄です!
何をどう行動するか!は瞬時に全員共有して、問題があれば、プロセスの中で全員の知る状況で調整すればいい!
特に営業は外部=顧客が相手です。内部の調整に時間を割かれるなどバカらしい!
営業上で起き、発生した情報は組織全体のものです!
窓口や担当等、役割があるでしょうが、それが機能として対応出来なければ、組織全体でカバーする!出なければ会社としての営業は成り立ちません!
形式主義は「考えない!」人を増やすだけです!
・・・「報・連・相」より『情報共有』なのです!
多くの人がお解りだと思うのですが・・・その環境を整えるのがマネージャー(経営者)の仕事です!
カテゴリーワン実行会代表
マーケティングプロデューサー
原テルキ