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中小企業のDX!どう考えるべきか?


中小企業のDX
デジタルは道具!

DX=デジタル活用は必須の課題ですが、やり方を間違えると泥沼に!


●DX!と言う「煽り」に惑わされては、いけない!?

巷では、ChatGTP等の生成系AIが次々出て、世界を変える!と話題ですし、以前からIT屋さんが中心に、DX!DX!と叫ばれています。 デジタルを活用してビジネスに革新をもたらしましょう!という事ですが、このデジタル活用!考えれば考える程、大体泥沼に入っていきます。 なぜか・・・?

それは、デジタルを活用する側の、「考え方」が整理出来ていないなからです。 いつも申し上げている様に、活用の「考え方」無しで、何かを行うのは中々うまく行きません!ましてやデジタルについては、それぞれの企業の中での考え方が、人それぞれバラバラなので纏まる訳がありません!

会社の中でも、人によってデジタルの理解度はバラバラなので、それぞれの意見もバラバラになる!仮に専門スタッフが居ても、その人の思惑が働く。

本来ならば経営者の方が方向性を示せば良いのですが、やはり経営者の方は、知識が乏しい!その中でIT業界が煽る「生産性アップ」だの「効率化」だの「業務の可視化」だのに惑わされて!「うちもDXだあ!」なんて言えば、そりゃ社内は混乱します。 その煽りで、それで何か始めようとすると、必ず混乱します!


●機能だけの判断ではデジタル活用の意味なし!

その問題は、デジタルを使って「何をしたいか!」運用の事を考えていない限り、意味がありません。

・・・そのシステムを使って「何がしたいか?」この問いです。


このシステムで「何が出来るか?」ではありません。機能の優劣は実は意味がありません。

はっきり申し上げて、デジタル系のサービスは、0-1の世界なので、常に「帯に短し、たすきに長し!」です。

だから「何が出来るか?」を追いかけると、大体不必要な機能に振り回されたりします。

確かに便利な機能は様々な機器やアプリには増えていますが、結局使いこなせない例が散見されます。 コロナ禍に出た、様々なSaaS系サービスが、大方役に立たない状態に陥ってます。

 確かに、これからは事業運営にデジタルを活用する事は大きな課題です。

内部の業務効率だけで無く、販売する商品とデジタルを活かした情報管理等のサービス化で競争力強化や収益のアップのチャンスもあります。

それは、確実にあります。

営業の仕組み化 中小企業

●中小企業でのデジタル活用の順序とは?

1、まず経営サイドが、この考え方を整備する事。

デジタル・ツール等の活用では、供給側の説明だけで無く、自社で「何をしたいか!」かを整理して、その「何?」を明確にされる事。当方は、その基本は情報共有だと考えています。 デジタル活用の最大メリットは色んな情報(記録)を集め、皆がアクセス出来る事です。通常、企業の中の情報は人の数だけバラバラです。 それを集約するにはデジタルは有効です。

2、そして従業員の方に「何をしたいか!」を徹底的に説明する事。

・・・こう言うデジタル活用の場合、管理強化に勘違いします。 余計な業務が増える様な気もします! まず、その意義・・・「何をしたいか!」の説明です! ここで機能の話をすると、余計に解らなくなる!大抵そうです。 話を「何をしたいか!」に集中する事。

3、そして「何をしたいか!」から始める!

そしてまずは、「何をしたいか!」から活用していく! 色んな機能は、その後です! 営業サポート系も、顧客管理系も、マーケティング系も、とにかく余計機能の事は考えない! 少しずつ進め、活用出来る機能で「何をしたいか!」を拡張させていく! ・・・この順序で組織全体で、有効な活用の仕方を、組み立てていく事です。


●機能性だけに溺れない事

例えば、スプレッドシート・・・エクセルですけど、バージョンが上がる度に機能は増えていますが、使いこなしていますか? 日常の業務の中で複雑な関数や、マクロ機能を従業員全員が同じ能力で使いこなしているなら、それは充分DX化してます。 上に書いた業務推進系のデジタルツールは、エクセルを駆使すれば大方同じような事が出来るのですが、エクセルスキルを従業員に徹底する事の方が、相当難しいです! これも、このコラムで何度も書いていますが、先ほど「情報共有」と書きました。 ある営業の方が、顧客で言われた事で特に何も感じなっかた事が、他の営業の方から見れば重要な情報になる場合があります。 そんな情報を日々集約するのは、報連相でも無理! 会議でも無理です! ※営業に「報・連・相」は要らない! ・・・簡単にメモすればいいだけです。 そういうメリットからです! AIのなろうが,、何しようが、デジタルは道具です。 金槌は釘を打ったり、何か割ったりする時に使います! 当方は、企業さん内でのデジタル化の協議で、金槌を見て「木が切れないじゃないか!」とか、釘を打つ議論で、鋸の話をしだす方とか・・・うんざりしています。 まずは機能論・・・「何が出来るか!」は横に置いてください。 「何をしたいか!」「何をすべきか!」からです。 おそらく今のAIも「何が出来るか!」ばかりが走りまわっていますが、しばらくしたら「何をしたいか!」「何をすべきか!」に落ち着いていくと思います。


これは事業戦略・営業の仕組み化を考える上で、非常に大きなポイントなのです。


マーケティング・プロデューサー

原 テルキ

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