●物語の必要性・・・今の若者たちは何を考えてるのか?
当方が知る限る、多くの中小企業では人手不足です!または人は居るが、年齢がかなり年齢高めの方が多く、若い方が中々入ってもらえない!入っても、すぐに辞めてしまう!定着しない!
そう言う事が多々あります!
逆に若い方に話を聞くと、どうも「働く!」と言う事に「心」が入ってないと言うか、希望を見出していない・・・生活の為のみに仕事をする!的な、それだけ感覚を受けます。
最近よく「やりたい事が見つからない!」的な事も話に出る!・・・これって早い話「やりたい事」が無いのですよね!しかし!やりたい事って、何かを始めてから、そこから出来るものだと思うのですが・・・
何か?一時期流行った「自分探し」などの言葉に惑わされているのでは無いか?と・・・ また働いて貰う方も、自社の事業、仕事の意義!を伝えきれてない!最近、そういうミスマッチは増えてる様な気がします。 これも失われた30年での低成長が原因かと思うのです。 経済は停滞し、給与は上がらず、格差が拡がり、生活に余裕が無くなっていった期間です。 これが世の中が経済成長の過程なら、今日より明日!働いて貰う方(会社)も、働く方も、何か成長していくなあ!と言う何か解らないけど、希望感がありました。 今は、そんな余裕が無いのでしょう?
この話、別に郷愁に浸る話ではありません!
かつては社会全体に共通の物語・・・明日への期待の様なモノがあったが、今はそれが無い!また企業にも成長への意気込みがあり、その成長は働く人たちへの希望を生み出し、その価値観を共有していた!誰かが何かを言わなくても! 今は、それが無い!
だから、今の若者達が「今、ここに無い何か?」を探してしまう。あげくに「金」だけを頼りに、闇バイトみたいなものに手を出して破滅してしまう・・・
「今、ここに無い何か?」を探しても、それは、どこにも無いのです。「今、ここに作り出すものだ!」・・・それが大人たちも教えられない!
大人も「今、ここに無い何か?」が無い事だけは解っているが、実はその「何か?」も、見失ってしまったのでは無いか?と、悲しく考えてしまいます。
●労働=仕事は楽しいか?面白いか?
正直言って「労働」とは、そんなに楽しいものでは無いし、食うために働く!がベースかも知れませんが、「糧」を稼ぐだけが目的の仕事では、そりゃ楽しくも面白くも無いかと思います。
・・・それでは気持ちを入れて働けない!
当方が考える仕事への考え方は、プロ意識の醸成です。それが、どんな仕事でも「糧」を稼ぐ以上は、プロです。
では、プロとは何でしょうか?それは依頼主の為の(会社の中なら、依頼主は会社であり、その顧客です。)自分自身が「高いレベル」を目指し、納得する仕事を提供する事!かと、思います。その「高いレベル」を目指す事がプロ意識であり、「高いレベル」を目指そうとするからこそ、仕事への面白みも喜びが生まれるのでは無いでしょうか?
・・ここは、様々なご意見があるかと思います。
その基点になるのが、やはり、その事業・仕事の「世界観」の物語だと思うのです。
・・・この辺り、語りだすとキリが無いので・・・
●経営者は、物語を創り、その物語を語ってほしい!
だから経営者に方には、何か自らの事業に対する物語を語ってほしい!
企業理念やミッション=存在意義でもいい!
儲かったら「こうしようや!」でもいい!
毎日、毎日なんとなく、そして何の為か判らずに「労働」しているよりは、前向きになれるでしょう!「高いレベル」を目指そうとする!と思います。
いや!、難しい話で無くて結構なんです! それも金の話だけでは無く、出来れば経営者の方の生き方みたいな物語があれば。。。 それも事業戦略の一つだと思います。
経営者こそが「高いレベル」を目指しているんだ!・・・これを語って頂きたいのです。
創業者がなぜ?この事業を始めたか?何を目指したか?この事業を行う事で、こんな人生や社会を目指してる! どうして、この事業を始めたのか?創業者の方の物語から始まります。
・・・Cateory1戦略プログラムの第1項目は「事業の基点」です。
そんな経営者の物語が無いと、周りの共鳴は生まれないです!従業員も「高いレベル」が見えない!目指せない!
会社に勤める!とは、そういう事だと思うのですが・・・
●物語=世界観
昨今、ブラック企業だの!何とかハラスメントだの、企業内の殺伐とした話が、ネットで目立ちますが、それは経営者始め、成員の方に物語が無くなってきたからだと思うのです。
事業とは、経営者が先頭に立ち、「今、ここに無い何か?」を、今、ここに作り出そうとするプロの活動で無ければ成らないと思います。
それは事業にとっての「世界観」を創る事では無いでしょうか?
経営者の方にとっては、それは自分自身の物語です。 それを語る事を考えてほしい!その共鳴を生み出す事を含めて・・・
それが事業戦略のスタートだと考えるのです。
マーケティング・プロデューサー
原 テルキ
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