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経営者の「考え方」=中小企業の事業戦略


経営者の「考え方」
中小企業の事業戦略

●経営者の「考え方」・・・中小企業の事業戦略

事業戦略とは何か?は、こちらで書きましたが・・・「事業戦略とは、一体何なのか?考えてみる。」・・・中小企業のスタンスで、もう少し掘り下げて、考えてみたいと思います。 大企業と言われる会社と中小企業の違いは、その売上規模の大小の違いも然ることながら、使える資源=リソースの違いです。

それによって事業戦略は当然変わります。 そしてリソースと云えば色んなモノが入ります。一番は資金でしょう!それから人材。設備、ノウハウもリソースです。・・・そして顧客もリソースです。 このリソースの差が・・・大ー中小の違いの一番かと思います。 事業戦略の視点から見ても、リソースが少ないが故に妥当な戦略が構築出来ないケースは中小企業の場合多々あります。

そして、その一番重要なリソースは、人材とノウハウである場合が大変多いケースを当方は経験しています。その内、ノウハウは我々の様なアドバイザーが提供できるケースはありますが、人材は時間が掛かる・・・また時間を掛けたから何とかなるか!も難しい。

そして、その人材とノウハウの中でも大きいのは、経営者の方の「考え方」が中小企業のリソースの最大のテーマであると当方は考えています。 そうです!経営者も会社の人材です!


その経営者の「考え方」次第で、会社の人材が有効なリソースに成るか?成らないか?大きな分かれ道です。 ・・・すべては経営者次第なのが、中小企業です。


●経営者の「考え方」の大いなる課題

さて、経営者の「考え方」の何が課題か?

まず、経営者の方ですから、課題意識・危機意識、成長への意識はお持ちですが、そこが本当に真意なのか?を問うていくと、やはり心の奥底に「現状維持」意識が大きく邪魔をしている。現状維持バイアスと言われるモノです。

今は、そこそこ上手く行っている!将来を考えると不安はあるが、何とか!現状を続けたい!経営者の安定志向です。 しかし、環境変化を考えれば、現状維持は難しい!理屈では解っていても、今日が何とかなれば、明日も何とか・・・この思考です。

そして新たな戦略を立て、覚悟と本気度を持って前に進む!という事に対して、迷いが生まれる!

それが悪い!と、申し上げるつもりは在りません。 組織を背負い、リスクを我が身とされている中小企業の経営者の方が、そう成るのは充分に理解出来ます。 ただ、申し上げたいのは、そういう環境を創れば組織全体が「現状維持」に固まって行きます。それが結局「人材」リソースの成長を妨げるのです。 そして優秀な人ほど、離職をしてしまう!世間でよく有る例です。


会社の中で無理をすれば損になる!頑張れば損をする! ・・・そんな空気が、会社の中に、いつのまにか生まれるのです。 これは中小企業に関わらず、日本企業の大きな問題かも知れません。 ただ中小企業は、そのリソース全体の少なさから、新たな挑戦=新しい戦略構築→組織行動改革が、後手に回ってしまいます。 しかも、挑戦とは余裕がある中で出来るものでは在りません! だから経営者の「考え方」の中での経営意識こそが、事業戦略上の最大のリソースだと考える所以です。


あえて申し上げますが、正しく・強い戦略を進めるのは、少しずつでも可能です。 今あるリソースを如何にやり繰りするか!これも戦略体系の一つです。

Category1戦略プログラムは、6つの戦略要素を相互連関的に構築し、行動するノウハウを組み込んでいます。

すべてを一気に進める必要がありません。 まずは自社の課題を体系的に整理していく事から始めて行く。

そして一つずつ挑戦していく!体系を考えながら!・・・

●覚悟と本気・・・コミットメント

その為には、経営者の方が現状をリアルに認識して、覚悟と本気度を持って、まず「考える!」からスタートする事です。そして、その「考え方」を説き、行動を促す!それが実行のスタートです。

それが、最大のリソース「人材」を育てる事になる。

それが経営者の方のコミットメント、事業全体の目標を明確化する事です。 中小企業の場合、それをまず経営者の方自らが、事業戦略を考察していく事が必要です。自らが参謀にも成る! 当方は、現状維持を否定する訳では有りませんが、市場を視れば現状維持は、事業衰退の肯定になる。その様に考えられるべきです。

そして、未来は、誰にも、何も解りません!


マーケティングプロデューサー

原 テルキ




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