
最近の経営・マーケティングの考え方でSDロジック(サービスドミナントロジック)と云う考え方があります。 その本質は「事業体は価値を創造する事は出来ないが、価値を提案する事は出来る。」と言う事。 ・・・価値は顧客(ユーザー)のところでしか出来ない(創造しない)
さて中々辛辣なロジックなのですが、当然と言えば当然です。 事業体のコミュニケーションはこの価値の提案に尽きる訳です。それが顧客の所で価値創造(あえて価値の認定と云います)になってこそ「売れる」であり、収益化が可能になる。
つまり事業体は何か提案する要素を持つ事です。 カテゴリーワン戦略では、顧客の「世界観」(カテゴリー)と定義している訳です。 では「世界観」とは?・・・それは「顧客の状態の意味」と云っています。 その提案する価値で顧客がどの様な状態が出来るか? これは消費財、産業財双方同じです。
昨今のアウトドアブーム・・・例えばテントであれば、どの様なキャンプが楽しめるのか?それが状態です。 その状態の意味を持たせる・・・親子キャンプが楽しい!一人キャンプに最適!様々な状態が考えられます。 ただテントを見せ、モノを売るだけでは顧客の心は動きません。 何度も書いてますが、モノだけを売らない! 何かの産業用部品なら、それで組み立てメーカーは何が作れ?メリットが生まれるか?製造ラインの効率化?製品寿命のアップ?等です。
その「顧客の状態の意味」の意味を発信する事です。
マーケティングプロデューサー
原 テルキ