本当に何をやるべきか?

そもそもDXは(デジタルトランスフォーメーション/Digital Transformation)・・・一部造語なので、デジタル技術による変革とでも訳すのでしょうか!?
まず知識としては覚えて頂きたいのは、このDXの提唱者スウェーデン・ウメオ大学教授エリック・ストルターマン(Erik Stolterman)氏は「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」を訴え、ビジネス面ではスイスのビジネススクールIMD教授マイケル・ウェイド(Michael Wade)氏らは、「デジタル技術とデジタル・ビジネスモデルを用いて組織を変化させ、業績を改善すること」と定義されています。
経済産業省が公表した「DX推進ガイドライン」では、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」
・・・・だ!そうです。
要するに、デジタル化して!何か良くしましょう!と言う事なんでしょうが、
さて、いかがなもんなんでしょう?・・・を、考えてみたいと思います。
まず、既に一般の中小企業でデジタル化された!モノを考えると、大方の企業は会計や商品在庫管理等ではコンピューター化(デジタル化)を行っているかと思います。
またEメールはお使いでしょうし、自社のWEBサイトはお持ちかと思います。 しかし未だ受発注業務はFAX、電話!と言う会社は結構存在しています。中々、このあたり進んで無い業界は多いです。
では中小企業にとって事業のDX=デジタル化はどうなのか?と聞かれれば、まず不可避だとお答えします。 とりあえず業務の効率化出来る所は、進めていくべきです。 受発注業務なんかは、まだならば出来る限り早くデジタル移行すべきです。 管理関係はデジタル化はまず先行しましょう!
さて問題は、営業や販売促進や、商品開発等のデジタル活用で鵜sが、こここそ中小企業こそDX化をすべきだと思います。
・・・但し、よく考えて!・・・です。
デジタル化は確かに様々な機能で役立つ場合は多いですが、ただ機能的だ!と言う事で始めると多くの場合が機能倒れになります。肝心な所が使えない!
・・・おそらく経理や商品管理のシステムを導入された時に経験されていると思います。
よく勘違いされるのが、様々なデジタルツールやデジタルサービスの導入される時に「何が出来るか?」で、色々多機能だと何となく便利そう!で・・・結果使いえない!使わない!話はよく聞きます。
大事な事は「何をするか!」です。
この「何をするか?」で考えればDX化は役立ちます。
スマホが、これほど普及したのは、スマホはパソコンのミニ版と考えれば解りやすいです。 パソコンの歴史は1976年のAppleまで遡ります!パソコンで何が出来るか?を超えて、何をしたいか!の歴史経過の中で来たベースがスマホの機能です。
その間に消えていったパソコンのサービスは数知れずです!
どうしても技術先行のデジタルは、そうなる傾向にあります。
「何をするか!」が明確でツールやサービスを活用すれば、明らかに中小企業の方が有利です。大組織だと、それを導入し定着させるだけでも膨大なコストと手間が必要だからです。ECの草創期の様に中小の方が有利でした!
「何がするか!」をよく考え、ぜひデジタルをビジネスに役立ててください。
では何が??・・・と言われれば、このコラムはB2B企業向きに書いていますので、おススメは、まずB2B-ECです。消費財ECは大勢が決していますが、その消費財でのノウハウ等が活かせるB2B-ECは、まだまだこれからです!アマゾンやモノタロウなどの先行企業はありますが、ニッチ市場や専門化したB2B-ECの可能性は高いと思いますし、リアルなビジネスとの連携もしやすいです。
そして中小企業(特にB2B営業の!)にとってのDXはECも含めてマーケティング・営業のデジタル化です。経理や商品管理の様な後方・・・管理部門業務から、これからは営業・マーケティングの前線業務のデジタル化は検討すべきでしょう!
まずはリアル営業活動をデジタル活用しながら、今後はWEB集客を基本としたMA(マーケティングオートメーション)等の導入について考えられるべきです。先々ですが・・・
マーケティングオートメーション(MA)とは・・・ ※Wikipedia
詳しい事はウィキをお読み頂くとして、MAとは独自な情報配信でWEB集客を行い、問い合わせや購買を促進する手法です。 結局、デジタルは独自情報戦なのです。 ですから「何が出来るか?」でデジタル対応すると、他と同じになる可能性が高いのです。
そのノウハウの蓄積がこれから必要です。
「何をするか!」・・・貴社、独自の事を・・・
このコラムで活用・運用をこれから紹介していきます。
マーケティング・プロデューサー
原 テルキ
中小企業向け、営業のデジタルツール「営業開花」