●何もしなくても儲かる!大企業の新たな病!
2024年秋、この文章を書いているタイミングで云うと、ちょうど衆議院選の真っ最中で、与党がやや劣勢な状態の日の、株価は日経平均が38,500円くらい、そして為替は1ドル150円超になっている。
この価格をどう見るか?は皆様それぞれの見識に委ねますが、当方の感覚では、株価はバブル!円は安すぎ!お陰で輸入現資材価格が高騰し、インフレ状態で、一般の生活者は値上げラッシュで困っている!状態と、思っています。
・・・なぜ?この様になったか!?
その答えは実はカンタンです。アベノミクスで日銀は金利を下げ(ゼロ)、お金をジャブジャブと流したのですから、円のポジションは当然下がる!それでも経済がグングン成長していれば、問題は無いのですが、ご承知の様にGDPの伸びは僅か!つまりGDPの70%を占める中小企業の成長が無い!・・・まずココ!
では、上場している大企業の状況は・・・売上は大して伸びないが、人件費を抑え!利益を出し!下請けを抑え!配当金は増やし、内部留保は増えている!
そして内部留保の現金は、なんと!自社株買いを行い、それで株価が伸びている!
これが、現在の状況です。
要するに大企業は売上も、付加価値も増やさす、人件費と、そして「下請け」を抑え込み、あたかも収益性が良さそうに見える様に、しているだけです!
おそらくアクティビスト(モノ言う株主)からの要求に応えるのが、大企業経営者の目的で、自分の任期中だけは、事なかれ!で過ごしているのが実情です!・・・もう一つはココ!
※上の表は、しんぶん赤旗さんのサイトからお借りしていますが、数字は真実です!
そしてアベノミクスで円安になれば、輸出や海外での事業(これが主に大企業)は、な~にもしなくても為替分は利益は増える!もう1回言います・・・な~にもしなくても!!です。
だから円安になって勝手に利益が上がり、自社株を買い!株価が増える!・・・実はココが本質!
この事、ほとんどのエコノミストやマスコミは指摘しません!大企業との関係からでしょう!
あえて、言葉を選ばずに言えば、大企業の経営は「アホ」でも出来る!これは既に日本の多くの大企業の病です。
・・・これが日本の経済界の本当のスガタです!・・・しかし誰もなぜか?何も言いません!
●中小企業が行くべき道は何か?
失われた30年、アベノミクス・・・この間GDPの伸びは少しです。早い話、儲けを増やしていません。そんな中で、現在のインフレもあり政府は最低賃金を上げました。選挙対策でもあります。そして大企業に対しては、不当な値下げ圧力を掛ける事を禁じています。
しかし、実際の経済や商売の循環を考えれば、まず大企業が内部留保を使い、設備投資を含め様々な投資をして付加価値を増やして行き、そこから中小を引き上げる様な動きが無ければ成らないのですが、中々そうは成りません!我が身を守り事だけをしています。(一部は除く!)
中小企業も多少の値上げは行っていますが、人件費の上昇もあり、利益アップには繋がってないのが実情です。中小企業が行く道を見出さなければ成らないのです。
・・・しかし、その道は簡単ではありませんが、挑戦すべき道です。
その挑戦すべき道が、海外市場を狙う事です。
国内市場は確実に縮小するので、顧客・市場を外の求めるのは不可欠な課題です、それも自社の商品として海外市場を開拓する事が必要です!これは実は長期的に視れば自明です。
産業財…例えば部品製造等では既に大企業の何かの製品の一部として海外には出てるかも知れませんが、それでは海外市場に商品を販売している事には成りません! あくまで自らのマーケティング管理下=自社の社名が明記された商品としてで海外に出す!
何も海外に直接営業・販売に行く訳ではありません。国内のエージェントや、越境ECを使う手段もあかも知れません!その為には海外での競争優位性を持つ商品開発を自ら行う事!
何が良いのかは業種・業態で変わりますが、これに挑戦しなければ未来は無いです。
エージェントさん探し等のチャネル開発も必要です。中々難しいですが、まずは「そうしよう!」と考え、調べる事から始めて下さい。始めないと始まりません!
海外市場を狙う方法に、少し変則的ですがインバウンド市場を狙う!と云う手法もあります。これは消費財に概ね限られると思いますが、外国人の方が買うので実質海外市場と解釈しましょう!
これも何が売れるか!中々解りません!インバウンド需要は、お土産物だけでも在りませんから!
インバウンド客が、どの様なモノに興味を覚え、何を買ってるか?これも調べないと解りません。
それから国内でのチャネル=主に小売りになるでしょうから、どのチャネルを狙うかもポイントです。
うまく仕組みを作れば、後にECでの継続販売にも繋げられる可能性も出て来ます。
もう一度申し上げますが、始めないと始まりません!
・・・繰り返し申し上げますが、まずは「そうしよう!」と考え、調べる事から始めて下さい。始めないと始まりません! 既存の売り先のみを頼り、その情報だけで商売=ビジネスを続けるのでは付加価値=利益は高まりません!
もう一度申し上げます!
まずは「そうしよう!」と考え、調べる事から始めて・・・そして考える!
中小企業が行くべき道は?の答えです、
そして、それが事業戦略つくりです。
マーケティング・プロデューサー
原 テルキ