・・・利益が高まる構造を考える!
●利益モデル=利益構造をつくる!と言う発想
利益モデルとは、その事業が利益を上げる為の仕組みです。
これが「ビジネスモデル」の核となる要素です。当たり前の話ですが、高収益企業は、この利益モデルが優れているから高収益なのですが、普通の企業では中々、そこまでの仕組みを創るのは大変です!
大方は何かモノ(商品・サービス)を顧客に売り、その販売利益を得る!と言うのが一般的ですが、それだけでは中々、利益を得るのが難しくなっています。
その理由はカンタンで、競争が激しいからです。コロナ禍やウクライナ問題では世界的な競争不足となっていましたが、我が国では、やはり供給過多に戻りつつあります。
利益を高める為の利益モデル構造を、新たなに考えていく必要があるのです。
現在のビジネスは、その「利益モデル=利益構造」の競争と言ってもいいかも知れません。特にインターネットが生活やビジネスの中に定着し、そのITを活用した利益モデルが多く登場しています・・・全部、うまく行っている訳ではありませんが・・・
Category1戦略プログラムでは、既存の事業モデルを進化させるカタチでの収益モデル構造つくりを推進していますが、確かに、そう簡単に独自な利益モデル構造を創れませんが、
自社の既存の事業から、新しい利益モデルを創り出す!と言う発想を持つ事は大事です。
その比較的有名なモデルを、2点ご紹介致します。
●プラットフォーム・モデル
・・・では、優れた利益モデルには、どの様なカタチがあるでしょうか! まず、有名なのが「ジレット・モデル」です。 髭剃りメーカーのジレットですが、髭剃り本体は安く売り(場合によっては無料)、替え刃を高く販売する!本体を使い続ける限り、替え刃で高い収益が上げられ、リピート率も高くなる! ・・・よく考えられた利益モデルです。
実は、このモデルは、現在の高収益な利益モデルと言われるプラットフォーム・モデルと言われるカタチの原型です。
例えば、i-Phoneやアンドロイド端末のスマホの、それぞれのアプリストアと同じです。
・・・スマホが、髭剃り本体、アプリが替え刃です。
アプリは無料のモノもありますが、有料アプリはアップルやグーグルに手数料をたっぷり取られます!iTunesストアも同じですね! 本体が売れれば(それを利用すれば!)継続的に購入してくれる訳です!
この手法は現在様々なビジネスに活用されています。サブスクた会員制ビジネスなんかも、コレです!アフターメンテナンスも、これにあたります。
●価格ピラミッド・モデル
もう一つ、一般的なモデルで、価格ピラミッドと言うモデルを紹介します!
大方の企業さんは、このモデルでのビジネスをされています。
価格を軸に、販売するモノ(商品・サービス)を品揃えする事なのですが、それにも効果的な手法を考えたモデルが必要です。
それが早い話、商品価格の松・竹・梅設定です。この3種類の価格帯設定は、概ね一番安き「梅」で、収益の基本(必要利益)で設定します。 まあ普通は一番価格帯が安いモノがよく売れます。
この「松」が集客価格に成る様に設定しますが、ある程度の確率で「松」「竹」が売れて行く!・・・の松・竹は、梅よりも概ね収益性を高く設定しています。
吉野家の牛丼は、並・大盛・特盛の中で、特盛の利益率が一番高く設定されているのです!・・・よ~く商品を見て、価格と比べて下さい!
プラス「松」に心理アンカーが掛かり、「竹」のお得感を演出する効果もあります。日本人は中庸を好みます。真ん中の価格ですね!
●利益モデル=構造で考えよう!
利益モデルは、単に良い製品を売って、高い収益を得る!と言う単純な構造を超えて、仕組みとして高収益な事業を行なう為の事業戦略に成ります。
もちろん、他にも利益モデルのパターンはありますが、ご紹介した2つのモデルは、多くの事業にも知恵を絞れば活用できる可能性があります。
収益を高めるには、それなりの仕組みが必要です。1個あたりの収益に集中するのか?=高級路線なのか?商品回転で収益を上げるのか?=数を狙うのか?
そのモノによって利益モデルは変わりますが、構造と言うカタチを、考えをお持ち下さい。それが事業戦略の体系の1つに成ります。
利益モデル=利益構造はビジネスモデル及び事業戦略の根幹です。どうやって稼ごうか!?を考える事ですから、「何を売るか!?どうやって売るか!?」と同等に最大限考え抜かなければ成らない要素ですが、どうしても「何を売るか!?」に意識を捕られます。
「何を!こうやって売れば、こんな収益が生まれる!」少なくとも、ここまでは思考して下さい。利益構造から考えた方が、答えが出易くなるケースもあります。
何度も、申し上げますが・・・良いモノをそれなりの価格で販売する!だけで無く、それを仕組みとして高収益なモデルを創る事を、ぜひお考え下さい。現在は、モノの競争では無く、事業システムの競争になっています。旧来の事業モデルを1歩踏み込み、新しい事業戦略で、新しい事業の仕組みが必要なのです。
マーケティング・プロデューサー
原 テルキ 経営者の方が自ら考え、自ら創る事業戦略プログラム