●機能強化、細分化はIT業界の成熟期の特徴
このコラム欄で、以前書いた「事業戦略・・・IT業界を考えてみる。ライフサイクルのお話!」で、IT産業が成熟期に入ったのでは無いか?と書きましたが、その事をもう少し考えてみたいと思います。
その根拠として、機能強化が正直言ってウザい!「もう結構です!」みたいな機能がどんどん追加される!オーバースペックである事を書きましたが、もう一つ「サブスク」と云うサービスが、こりゃまたウザい!と思うからです。
月々、定額(割と少額)を払えば、色んなサービスを受けられる!代表的なモノがアマゾン・プライムです。
確かに色んなサービス(アマゾンは・・・)を定額で受けられるのは便利ですが、他のサービスはアプリ等、かつてはインストールして使っていたものがクラウドサービス化して、定額化しているモノが多い!基本1サービス=1定額支払いの関係です。音楽のストリーミングサービスや、Zoomも、それにあたります。
このIT業界の成熟期で、正直、これもそろそろウザくなって来た様な気がします。 それぞれは機能強化していくのですが「特に必要ありません!」的な機能が増えてくる。どうも機能を増強すれば、価値になる!と思ってる様ですが、すでにITの基本的機能は、価値創造とは離れつつある!それが成熟期の特徴です。
●スイッチング・コストを上げだした!これも成熟期の証左
もう一つのウザさは!、これも以前のコラムで書きました。
スイッチングコスト・・・一度、そのネットワークのサービスを受けると、中々変えられない!止められない!・・・そのコストが上がる!と、云う話でしたが、そうも彼ら(IT業界の方々)は、そのスイッチングコストを無理やりアップさせているんじゃ無いか!?と疑いたくなるのです。
代表的な例・・・それもつまらない例ですが、iPhoneのコネクターです。電源に繋げたりする、あのコネクターです!iPhoneは独自のコネクターなんですよね!他のUSB系が使えない!
・・・これってセコくないですか!
これだってスイッチングコストを、それなりに上げます!
マーケティングの世界では一時「顧客の囲い込み}と云う言葉がバズりしましたが、今はあまり言いません。 ・・・囲い込めなかったのでしょう!
●成熟期だから煽る!
ウクライナやコロナで端を発したアメリカのインフレ等で、大手IT企業がリストラのニュースが昨今流れますが、どうもインフレは、きかっけであって、既存のIT事業がやはり成熟期に入った!と見てもいいんじゃないでしょうか!
前述した様に、彼らがやってる事業戦略・戦術が、どうもおかしい! そんな気がするのです。 それでも、まだ結構な収益を上げていますが! これからAIやら、メタバースの様な新しいテクノロジーが、どの様な価値を生み出すか?まだ、よく解りません。メタバースは既にダメみたいで・・・ それが、どの様にマネタイズされるのか? 煽った話は、WEBに一杯出ていますが、本当にそうなるのか? 当方は懐疑的ですが・・・
マーケティング・プロデューサー 原テルキ
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