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事業成長を本気で目指すなら、事業戦略つくり×組織行動の仕組み化は基本的要素!


事業成長を目指す

・・・事業成長を本気で目指されていますか?


●事業成長を忘れたのか?

失われた!と言われ30年以上、日本の中小企業は稼ぐチカラを失って来ました。この間のGDPの伸びはわずかです。 なぜ、そんな事になったのか? バブル崩壊以降、日本の企業は何か事業目標を失ったかの様です。 特に中小企業では顕著の様な気がします。

度々このコラムに書いていますが、この間行ったのはコストダウンが主体です。コストダウンが悪い訳ではありませんが、それが事業の目的かしてしまったのが、この30年では無かったでしょうか?

まるで、日本企業、特に中小企業は成長をする事を躊躇っているような状態です。何とか!現状維持・・・そんな経営者の方が増えた様な気がします。御社はいかがでしょうか? そしてコロナ禍、ウクライナ、中国経済の失速、円安、アメリカのインフレ傾向・・・と云った大きな環境変化の中で、更に企業経営者は「守り」の姿勢が強まってしまった様な気がします。

そんな中で最近よく聞く言葉が「両利きの経営」です。守りと攻めを同時に行う事を提唱しています。これって当たり前の話なんですが、今更ながら提唱され、話題にもなっているのです。


この考え方の基本は、何を守り、どこに攻めるか!その事を考えるのが最重要です。その為に、強く正しい事業戦略が必要なのです。そう云う思いから、Category1戦略で、事業戦略つくりと組織行動の仕組み化方法を、セットアップした訳です。

●Category1戦略とは何か?

・・・それはユーザー・市場にとって「価値ある新しい世界観」(カテゴリー)をつくり、その新しいカテゴリーで一番になる事です。つまり顧客にとって何らかの価値の「世界観」一番になる事。 価格競争から脱し、高付加価値な(儲かる)事業を目指す事業戦略であります。 現在のあらゆる産業の国内市場は、供給過剰の状態です。

ごく一部、ごく一時的な事例は除きます。全体で見れば供給過剰です。


過剰な供給は、過当な競争を生み、多くは価格競争の中でビジネスは疲弊していきます。わが国で言う失われた30年はそれが続きすぎた現象であり、多くの企業が顧客にとって「その他大勢」に位置付けられてしまったのです。 Category1戦略は「その他大勢」から抜け出し、価値=収益をアップさせる戦略なのです。 ※ただ、残念ながら「その他大勢」に耐え忍ぶ術を身に付けた企業が多いのも大いなる問題です。それが「守り」の経営です。 「その他大勢」から抜け出す為の事業戦略を経営者の方が自ら考え、自ら創るプログラムに構成しました。自ら創らなければ戦略は強いものには成りません。

事業戦略 要素
Category1戦略プログラムの6つの要素

その戦略を考える基本が、上の構造図です。 この構造図から戦略体系を少しずつ説明をしてまいります。


まず、この6つの戦略要素の考察と、事業コンセプトの確立です。

P.F.ドラッカーの教えに「事業の定義」と言う事が重要だとあります。コンセプトとはその定義そのもので「誰に如何なる価値をどの様に届けるか?」それを定義したものです。多くの経営者の方は、この定義設定がズレています。

事業成長を目指す

シンプルな例えで云えば、街の「八百屋」さんの話をよくするのですが、八百屋は野菜や果物を売る!が定義?でしょうか? ・・・確かに販売する「モノ」から見れば、そうでしょう! しかし「価値」から見れば、ご家庭の美味しい料理の為の材料と言う事になりますし、販売しながら使い方のアドバイスをしていれば(例えば白菜の美味しい調理方法等)その家庭の献立の提供です。しかも美味しい献立!野菜や果物の栄養からすれば「健康」に不可欠な食材の提供です。


例えばビタミンCが多く含まれる野菜はパプリカだそうです。それをお教えして美味しい調理方法をアドバイスする・・・顧客にとっては有難い供給者です。つまり「価値」提供です。 パプリカ黄色の1個120円くらいですか? 製品だけの話で行けば、向こうのスーパー100円だった!で価格競争です。しかし先ほどの「価値」の付加で、このお店で130円でも買って頂ける顧客が現れ「満足」してもらえば、それが「その他大勢」からの脱却・・・それがCategory1です。


話を単純にする為に、八百屋さんの話を書きましたが、この考え方はすべての事業に共通します。 じゃあ、この「八百屋」さんの事業の定義は何でしょう? 「野菜・果樹を通じて顧客の豊かで健康的な食生活の提供」・・・となるかと思います。もっと掘り下げれば「食生活の幸せ」になるかも知れません。

野菜を買って、調理して、食べる!・・・が楽しく、美味しく、健康になる!家族も喜ぶ!・・・幸せですよね!この文脈がビジネス・コンテキストとなるのです。 ・・・言葉は重要です。

自社の価値提供を文脈として発信~理解してもらう事。顧客だけではありません従業員やあらゆる関係者(ステークホルダー)への理解を深める事にもなりますし、最大は経営者の頭の中が整理されます。これは非常に重要です。 さて・・・御社の事業は何ですか??? ほんの少し考えてみて下さい!

●そして、組織行動の仕組み化

これはCategory1戦略を実行する為の考え方をまとめ、成果を出す為の体系をつくるものです。 基本は日々の事業全体の(営業・販売等)の目標設定と、各自の自己管理の体系です。そして組織的に機能させる事を、Category1戦略に基づいた組織行動の考え方です。

事業成長を目指す
基本営業サイクル

その基本は、この図の様に、組織要員各自(特営業・販売)が目標設定し、それぞれが自ら考え行動し、その記録を残し、自己管理し、組織全体としてフィードバックを分析する。

すべての基点が「目標」設定です。


最近パーパス経営と言う言葉が流行っています。パーパスとは自社の存在意義です。話が難しいので、顧客への価値提供の意義と考えましょう!そこから自社のビジョン(大きな目標)を組織として意識強化して、日々の活動の基本にする考え方です。


要するに事業の基点は「目標」です。しかし事業=会社の目標=ビジョンをしっかりと設定するのは、実はそう簡単ではありません。

単純に何年後売上〇〇億!なんてのは、真の目標とは言えません。確かに数字的目標は必要ですが、その時の会社の姿、従業員の生活、業界・社会における会社のポジションそして何よりも市場・顧客にとっての会社のポジションが重要です。

組織行動の仕組み化のスタートは、この目標=ビジョンの共有、それも強い意識での共有が必要です。

結構、大変な作業ですが、これが経営者=社長の仕事の1丁目1番地なのです。


これがあってこそ、日々の業務活動の上記に示した体系サイクルが回せるのです。

・・・「今、やっている自分の業務は正しいのか?どうか?」の判断の為には・・・


Category1戦略プログラムには、事業戦略つくりと共に、その組織行動の仕組み化の為の基本的考え方と手法をガイドしています。


事業は成果を上げねば成りません。そして事業体とは成果を上げる為の共同体=組織です。

長きに渡った日本企業の低迷は、これを忘れかけていた!と言っても過言ではないです。 さて!?経営者の皆さん、御社の目標=ビジョンは何でしょうか? 事業成長を本当に目指されていますか?


・・・それならば、お考え下さい!


マーケティング・プロデューサー

原 テルキ



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