●フィロソフィ=哲学とは、「考え方」=事業戦略
京セラの稲森氏が逝去されて少し経った!
歴史に残る経営者で在る事は間違いないと思う。特にJALの再建は政府に出した条件云々の話はあるが、あの時点で、日本の経済界で、あの仕事を請ける根性のある経済人が居なかっただけに、スゴイ事だと思う。
そして稲盛氏と云えば「フィロソフィ」が有名ですが、このフィロソフィについてどうも勘違いされている方が多いので、少し記したい! フィロソフィ=早い話「哲学」の事で、稲盛氏も含め経営哲学や事業哲学をお持ちに経営者の方は多いが、お聞きすると・・・それは「哲学」で無く「思想」の事が多い! ・・・深い話をすればキリが無いのですが、ここが重要です。
ものすごく平たく言えば「哲学」は世の中はどの様に出来ているか!?や、人は如何に生きるべきか?を考える学問で、そこから経済学等の大元になったモノと理解頂ければ良いかと!経済学の元は哲学です。
最近、それを忘れた経済学者ばかりですが・・・ 「思想」とは、その「哲学」から生まれた「考え」です。
その「思想」の前の、なぜ、その「思想」=「考え」に至ったか?
つまり「考え方」を考える学問で在る事を、すっ飛ばして「思想」を語る方が多い!
気持ちは判ります!
しかし、それは「思想」=日本語的なカタカナに変えると、イデオロギーとかポリシーとかに成るかと思います。
大事なのは「考え方」なのです!
その為に弁証法なんかがあり、論理学、ヘタすりゃ物理学、数学も入ってしまう!
語るべきは「考え方」です。
●「考え方」を考える!「考え方」を語る!
中小企業の経営者の方で、従業員の方に、「かく在るべき!」=「思想」イデオロギー・ポリシーを語る方は多いが、
なぜ「かく在るべきなのか?」のプロセスや考え方までロジックを説明されないケースが多い!
価値観を同じくしたい!と云う目的は解るが、それならば「考え方」をもっと掘り下げ、共有する方が組織的には効果があるし、価値観の一体感も生まれる。 目標体系や事業戦略を組織に浸透・意識強化するにも、「考え方」を重視すべきなのです。
この「考え方」を考えるのは、日本人は非常に苦手である!
半面、「思想」を教える(押し付ける!)のは大好きだ!
・・・なぜか?学校でも教えない! だから、議論や協議が出来ない人が多い!また人の考えを認めないし、自分の考えを説明するのが下手くそだ!
稲盛氏のフィロソフィを、その「思想」と勘違いしている方も多い!
氏の本を読めば解るが、なぜ?この考えに至ったか?は詳しく書かれてある!しかし、その結論「思想」だけを学んでも、はっきり言って意味は無い!
「考え方」を学ぶこと、そこを考える事。
「考え」・・・結論・結果だけを聞くのはカンタンだが、他の方に説明できなくなる!
この「考え方」=哲学については、悲しい事に日本人は不得意です。なぜ?そうなったのかは解りませんが、結果の「思想」だの「道徳」=「考え」を語る方は沢山いますが、「考え方」を語る方は少ない!仮に語っても大体メチャクチャです。 逆を云えば、考え方を教えて「考えてみなさい!」と云っても、大体がフリーズする!答えだけを早く知ろうとしてしまう。 それでは、少なくともビジネスの何らかの事象に対する能力は育ちません!あえて言えばビジネスは、一時的には、答えが無い事が多い!その中で考え抜く事が苦手な人が多いのが現実です。
学校で教えないのが原因かどうか?は知らないが、
日本の社長の方も、多くは「思想」を語る。
ここで覚えて頂きたのは、「考え方」があってこそ「考え」=答えがあるのです。
フィロソフィとは、そう言うモノです。
事業戦略とは、その「考え方」を体系的にした上で、始めて効果が出来るもです。Category1戦略プログラムは、その体系化を目指すモノです。
組織的に「考え方」を「考える」事!
稲盛氏の死を契機に、著作を読み直し、そこをお考え頂く事をおススメします。 ・・・🔗「売れる」事業戦略&営業の仕組み化
マーケティングプロデューサー
原 テルキ
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