
Category1戦略のひとつの考え方ですが、ニッチ戦略での顧客価値=世界観つくりの参考になります。 ニッチ戦略は大手企業の総合力と競争を避け、市場を棲み分けていく手法です。
それは隙間=ニッチ戦略なのですが、Category戦略は隙間戦略では無いですが、大手とは同じ土俵で戦わないと言うのは共通しています。
一つの参考としてニッチ戦略の考え方をポーターのロジックでカテゴリーワンを考えたいと思います。
マイケル・ポーターは競争の基本戦略として・・・
1、コスト・リーダーシップ
2、差別化
3、集中
の3つを挙げました。 ニッチ戦略もカテゴリーワン戦略も、その内の差別化と集中戦略です。「特定の世界観へ、企業の資源を集中する戦略」であり、機会(チャンス)に集中する戦略です。 ちなみにコスト・リーダーシップは大量&効率的生産!大量販売でコスト・リーダーになる戦略です。中小企業には、まず無理ですし
既にその時代は過ぎました! またニッチ戦略の提唱者で、マーケティングの神と言われるフィリップ・コトラーは、ニッチ企業の専門化の方法として、下記のようなものを挙げています。
・特定需要専門化・・・例:・キャンピングカー改造サービス
・垂直レベル専門化 ・・・例:・棚卸専門企業
・顧客サイズ別専門化 ・・・例:LLサイズ以上の洋服店
・特定製品(ライン)専門化・・・例:シェラフ専門メーカー
・製品の機能特性別専門化・・・例:映像特化の半導体メーカー
・特定品質価格専門化・・・例:高級腕時計専門店
・チャネル別専門化・・・例:土産菓子専門メーカー ・・・等々 ※例は筆者作成。 出所:コトラー(1991) これはあくまでニッチ企業のいくつか種類の提示です。 どちらかと言うと機能特化の要素が強いですがCategor1戦略はあくまでこれらの機能も併せた顧客の「世界観」ですが、参考になるかと思います。 一番重要なのはシェアの高い競争相手となる大手企業と同じ土俵からスピンアウトする事。 そして価値を生み出す可能性・・・強みと機会に集中することです。隙間を見出し、そこを、こじ開けるチカラを作り出す事。 それもCategor1戦略の第1歩ですし、事業拡張へのきっかけです。 さて、現在の事業の周りには、そんな隙間はあるでしょうか? 実はスピンアウトした競争相手の大手企業の市場に隙間は隠れているものです。大手の強みは総合力です。その総合力が故に大手に成り得てる訳ですが、総合性は多くの隙間が出来ます。 有名な事例は最近ではデザイン家電でしょう!大手電器メーカーは「数」を売る為に汎用的かつ平均的なモノを販売している時に、デザインの良さ!センスの良さを価値にデザイン家電は顧客の支持を得ました。正に大手の隙間です! 消費財だけで無く、産業財でも大手の隙間はあります。 自社の価値をもって、大手の市場の隙間をこじ開ける!その時のポイントは自社の提供価値に集中し、隙間をこじ開け、隙間の向こうを見据える事です。 事業戦略考察の中で、自社の提供価値=顧客価値を日々考えていく事が必要です!