●高収益には理由がある!

この日本でも確かに高収益な会社は在ります!有名なのがキーエンス社、ディスコ社、タカラバイオ社等です。 (残念なのがランキングを見ると金融関係が多いのが、どうか?と思うのですが・・・) そして大きな会社で無く中小・中堅企業でも高収益な企業は在ります!そして、高収益を得る企業には、当然その特徴があると共に、共通する要素があります。その事をCategor1戦略的に考えていきたいと思います。
●Category1戦略的、高収益企業の観察
Category1戦略では、上記の6つの要素で事業戦略を考察します。本項では、まず1番下の「組織・人」から考えて行きます。
当方が関わりさせて頂いた会社に、地方の建築関係の企業さんが在りました。建築関係は公共事業が減り、構造的に大変な業態なのですが、その会社は非常に業績が良く、活気溢れる企業さんでした、当方は新規事業のアドバイスだったのですが・・・その会社の方々と一緒に仕事をすると非常に気持ちが良い!・・・正直、当方の業務では珍しい感覚を得たものです!
それは。。。何か? ●やるべき事が解っている組織 その企業の方々と一緒に協議などすると、彼らは自分の役割は何で!何をしなければ成らないか!が、しっかり身についているのが解るのです。だから協議での議論も早い! 会社の全体目標や、今の業務の目標が明確で、そうなると施策の協議はブレない!当方がいつも言う、目標から役割-施策が体系的に自然と理解されている組織だった! 経営者の方が、その事を充分に周知されているのが解る! だから業務=何か案件に対する行動が早くて的確なのです。高収益な会社はまず、この事がしっかりしている! そうで無い会社は、何となくスタッフの動きがバラバラで、体系的で無い! 当方が体系化に拘るのは、この様な組織観察から確信を得たからでもあります。 ●目標から計画~作戦~行動が明確化した事業戦略 Category1戦略では、この事を人の「役割と機能」の整備と云っています。
組織全体の目標達成の為に、それぞれの「人」の役割が明確で、その「人」達が、その機能を発揮する! そして機能的に不足な面は、外部等から調達しつつも、必用機能ならば内製化させていく。そういう構造が自然と出来ている組織が、収益を上げる能力が高い組織と云えます。 目標が明確で、その意識が高いから、計画~作戦~行動が早い! これこそが高収益な会社の「組織・人」です。 ●マネージメント・・・目標と役割・機能 ドラッカーは、マネージメントを「組織と人」を機能させる事!と定義しています。 Category1戦略では、まず目標の体系化、全体目標・・・ビジョンやミッションから始まり、具体的な全体的な事業目標から各部門や各成員目標が、体系的に整備されている事。 そして目標達成の為に、各部門の役割・機能が明確であり、その意識が徹底されている事。 マネージメントでは、まずこの設定が重要です。 な~んとなく話をしているだけではダメなのです。この徹底です。 人は、自分の「思惑」で、無意識に目標の意義や、行動にバイアスを掛けてしまう生き物です。理解している様で、微妙にズレ!が発生する。それが全体に影響してしまう! 当方は、多くの企業で、この様な状況を見ています。 ●行動の体系化 目標が体系化され、それに沿って計画(定性・定量)が立てられれば、行動も当然、それに沿って体系的に成る! 勿論、日々行動を促進するのは、マネージメントの役割ですが、原則は自己管理がベースです・・・役割と機能が明確なのですから・・・ 組織として行うのは、定期的(月次、四半期)での確認と、修正です。状況を見据え、計画や作戦を再構築を繰り返す! しかし、目標はブレない!そう言う「組織・人」を目指す事です。 高収益な組織は、大方、これが出来ています。 ・目標の体系化 ・役割と機能の明確化 ・目標に沿った計画~作戦~行動の体系化 ・日々の自己管理と、定期的な組織的チェック これが「組織・人」における、高収益企業の基本とご理解下さい。
マーケティン・プロデューサー
原 テルキ