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中小企業の、デジタル化はどうすべきか?

最終更新: 2月9日

デジタル化は、どうビジネスを変えた?

●デジタル化の功罪

経営者の皆様!自社のデジタル化対応は、どうされていますか?

・・・コンピューター&ITは便利だ!それは間違いない!
 
e-mailのお陰で、色んな連絡が楽になり、記録も残る。無数のWEBサイトは様々な情報に溢れ、仕事にも役立つ!
 
スマホは、生活を変えた!どこに居ても情報のやり取りが出来るし、財布の代わりにもなった!
 
間違いなく!便利になった!
 

 
しかし・・・もうちょっと考えてみたい。
 
例えばe-mail・・・その昔は書類(文章)を届けるには、郵便だった(飛脚の時代はさて置き)そこからFAX,そしてe-mail・・・
 

 
すぐに書類が送れる!効率は上がり、コストも下がった(←ここがポイント)。
 
あえて申し上げれば「文章を送る!」と云う意味での『経済規模』は縮小したはず!
 

「何を言ってるんだ!歩いて移動していた時代から見れば、列車や自動車に代わったのと同じで!便利になって良かったんだ!」
 
と、云われる方もいるでしょう!
 
その通りです。便利になって良かったんですが、考えて下さい、列車や自動車は、移動と云う経済行為の規模を同時に大きくした!沢山の人や荷物を運べるようになった!間違いなく、それ自体が、規模の経済への移行があった!
 

・・・e-mailは、どうだろう?規模を大きくしたか?
 

してません!ただ、効率は上がりました。つまりコストは下がった!
 

 
他の事も考えてみる!WEBで情報収集・・・昔なら資料を買い求めたり、図書館に行ったり、それが無くなった・・・効率が上がって便利になった!
 
しかし経済の規模は?確かに効率は上がりコストダウンした!それは間違いない!
 

 
よく考えて頂きたい!ITは効率を上げ、コストを落とすには非常に良い技術だ!しかし経済=早い話お金の流れには、あまり貢献していないのでは??
 

アマゾン・・・便利です!しかし彼らは既存の書店の市場と顧客を奪っただけで、本を読む人を増やした訳ではないでしょう!逆に減っている!
 
これがデジタルの功罪だと考えます。違いでしょうか?


 
●デジタル化は効率化だけなのか?

ただ、すべてが、そうだとは言いません!

規模に貢献した要素もあるでしょう!
 

金融などのデーター事態を売り買いするのには、規模拡大に寄与してるかと思います。確かに、デジタル化は効率化とコストダウンには非常に有効だが、事業的に言えば、経済=売上や粗利を上げる事には、あまり効果は無い!
 
効率と効果の問題です!・・・ここがポイントです。

※→関連記事・・・業務の効率化・・・
 

確かに効率が上がった分、効果を上げる仕事に集中できる!多くのIT関係者は、そう言いますが・・・それって、どういう仕事?はっきりしない!
 
正直、ITが全体の市場規模を大きくした例は実は少ない。この事は経済学者の一部から指摘されています。市場での、人の顧客を奪うのには効果がある!

それは、やっぱりアマゾンの話に戻る!
 

 
このコラムでは、いつも大事なのは粗利!と書いていますが、デジタルは、コストダウンには貢献しているので営業利益には効果があるのかも知れません!販管費は落ちるはずです!
 
・・・たぶん人件費を落とすのに役にたった・・・(?)
 
粗利への貢献は、人の顧客を奪う事が必要になる!と云う事です。市場競争ですから、それはそれで一理はありますが・・・


 
本質的な価値=付加価値を上げたのでしょうか?


 
●中小企業のデジタルの使い方とは?

問題はここです。
 
確かにデジタル化は、効率化とコストダウンには役に立つ!
 
はっきり言って、事業の売上や利益アップには効果は無い!

しかし、競争に勝つには役立ちそう!顧客を奪うには・・・
 

 
昨今データー分析でのITの貢献は言われていますが、それも当方から見れば、それも効率論です。たぶんAIも・・・
 
需要予測や、検索ワード分析等、またコンテンツ・マーケティングでのMA(マーケティング・オートメーション)での、売上機会を上げていくシステム・サービスもありますが、それも効率で止まっているケースが多い様な気がします。
 

 
では事業にデジタルを活用する時には何が大事か?
 
競争での効果を得るには?です。
 

 
それは、まずデジタルを使って「何をするか?」「どう活用するか?」
 

使い側の考え方の目標なのです。デジタルの便利さ!だけの時代は過ぎました!
 
それは、あえて言えば、やはり事業戦略の問題です。

IT=デジタル活用で、一番なのは、やはりECでしょう!多くの企業さんが取り組んでいるとは思いますが、当方も、まずはEC活用をおススメします。特にB2B企業の方、消費者向けでも良いですし、法人向けでも、まずECを行なえば情報発信にも成ります。

まずは、人の顧客を奪いましょう!これはリアルでも同じ競争です。

但し・・・運営は大変ですが・・・
 

 
とにかくデジタルを活かすのは、「何をするか?」「どう活用するか?」を決める事からです。これまでの様に便利そうだからでは、活用に成りません。多少は効率が上がっても効果には結びつかない!
 
逆に、既存のデジタル系サービスを使えば、機能に振り回される!ほとんどがそうです。


 
●どう?効果を上げるか!は人間の仕事!

当社では「営業開花」と云う、営業改善システムの活用を進めています。正直、機能的には他の支援システムに比べて低く抑えています。あえて言えば余計な機能はつけていませんが、「どう活用するか!?」を、考えて頂くガイド機能を装備させています。
 
・・・🔗営業を仕組み化する道具「営業開花」🔗営業を仕組み化する道具「営業開花」
 

 
システムの機能の話をしますと、機能が増えれば、その分操作が複雑になります!確実になる!そうなると効率すら悪くなる恐れもある!

どう?効果を上げるか!は、人間の頭の仕事です。
 

 
事業でデジタル活用する時は、「何をするか?」「どう活用するか?」をよ~く考察頂きたいのと、それよりもそれを使った事業戦略も必要です。
 

 
特に中小企業さんのデジタル活用には、そこをよくお考え下さい。

マーケティング・プロデューサー

原 テルキ

デジタルを機能的に活用するのは、まずは戦略の設定が必要かと思います。