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「知識」が資源。事業資源を考えてみる。

最終更新: 3月28日

「知識」が資源

●事業資源とは何か?
 
事業資源と云うのも実は解りにくいものです。資産とは、どう違うのか!
 
ググると・・・6つとか!7つとか!10個とか・・・色々出て来ます。まあ、まずは、シンプルに「ヒト」「モノ」「カネ」「時間」にしておきます。
 

 
これに知的財産とか!情報とか!云われますが、Category1戦略的には「知識」を加えたく思います。これはドラッカーの言葉、「知識が事業である!」の教えに従っておきます。
 

 
事業資源とは「ヒト」「モノ」「カネ」「時間」「知識」です。
 
・・・全部で5つです!
 
資産は、事業資源を投下した上で、得られた財産です。これはBS(貸借対照表)に記載される場合と、そうで無い場合がありますが・・・


 

そして、その事業資源とは何か?は、・・・これもググっても良く分からないですし、あまり理解されてないのですが、「事業の元手」するのが解りやすいかと思います。
 
「元手」無しでは事業は出来ませんし、そして元手は、お金だけとは、限りません!
 

 
ここで何が言いたいか!は、経営者の方ならご存じの様に、事業戦略とは『資源の適正配分』でもあるからです。当然、資源には限りがあります。
 
「金やったら、なんぼでもあるでぇ!」と言う会社もあるかも知れませんが、大抵は限りがあります。


 
●選択と集中は、よく考えて!

よく「選択と集中」と言葉が使われます。あと、もう一つ言い方・・・コア・コンピタンス!・・・自社の中で優位な部分に集中しろ!1番を狙えるもの以外は、排除しろ!と言う意味に使われる事があります。
 
しかし、当方は単純には、同意しかねます!
 
それは、その対象によって大きく変わるからです。
 

 
例えば商品構成・・・モノ。
 
これは出来る事ならば、少ない商品に集中した方が明らかに効率が上がります。

但し少ない商品構成では、グロス(売上規模)には限界が出来ます。また利益にも限界が来ます。沢山売って行くと、ある時点から経費率が高まっていく現象です。これを収穫逓減と云います。モノを売るには、様々な費用が掛かりますが、モノが増えると収益性は一定の所までは延びますが、それに反して費用だけが伸びる現象です。
 

 
逆に、商品領域は確かに拡げると資源配分の分散が起きますが、今の時代の様な環境変化が激しい時、同じ商品種や業態だけでは中長期の成長の絵が描きつらいです。

またこの度のコロナの様な事や災害があれば、まったく事業が機能しない!なんて事にもなります。多くに業態が機能不全に陥りました。
 

 
Category1戦略的には、常に事業の一部を適度に分散(進化)させていくべき!その中で次のチャンスを狙うべき!と考えます。
 
その証左は、コアコンピタンス!を一番推進していたアメリカのGEの凋落を見れば判るかと思います。

但し「モノ」「人」「金」・・・資源の分散化でもマネージメントは大変難しいので、その商品種・業態の分散化にあたっては、それぞれ展開する事業の核に必ず共有した「資源」を設定すべきなのです。それが後述する「知識」と成る訳です。

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そして「時間」
 
時間を浪費することは、他の資源の浪費にも繋がります。どうも日本企業は、この時間感覚が悪い!「様子を視る!」と言う事が多すぎるのです。
 
資源配分は時間を基本に考える事をおススメします。
 
例えば商品在庫回転、業務の効率化等々、その視点で見れば経営ジャッジも早くなります。


 
●「知識」が資源

そして何より重要なのは「知識」です。
 
これも、ドラッカーの言葉です。
 
「知識」とは、情報をお金に換える=事業収益を上げる最大の資源で、その情報は・・・市場、顧客、業界、他業界から収集し、自社の事業に活かす為の展開能力です。ただの情報では意味がありません。情報を見て、考え、何らかの知識に転換するので。事業ノウハウと言っても良いかと思います。
 

 
そして、「知識」の源泉になる情報は、すべて会社の外にしかありません!
 
まず事業の仕組みの中に、顧客や市場の情報収集する機能が必要です。その情報を分析し、新しい施策を考え実行する事・・・これが知識です。
 
「知識」が資源なのです!
 

知っている!だけでは意味はありません。情報から施策にするノウハウが「知識」それらの情報データーや、行動の記録が、その分析等が、組織的「知識」なのです。「知識」を真の事業資源にする為には戦略と仕組みが、事業プロセスの中に実用なのです。日々、情報は集まっているはずなのですから・・・
 

 
お判り頂けるでしょうか?

マーケティング・プロデューサー

原テルキ

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