3 分
最終更新: 3月27日
・・・今の貴社の組織は、本当にまとまっていますか?
よく物事を単純化したがる人が居ます!解りやすいものが良い!
その通りかと思いますが、とにかく単純化志向の方は、当方あまり信用しない事にしています。
戦略の話に戻します。出来上がった戦略は当然、単純で解りやすくなければ成りません!それで無いと、スタッフや関係者の方が理解出来ません!
しかし、それに到達する過程は極めて複雑です。
事業環境、顧客の分析、営業等の戦略等、すべてが複雑で絡み合っています。
Category1戦略プログラムでも6つの戦略要素も併せて、実行プランも含めれば12項目あり、しかも、当然それぞれが連携・連関しあってます。どれか一つだけ決めれるものでありません!
これを解りやすくする為の考察は中々簡単ではありません。
・・・Category1戦略プログラムでは、それを出来る様な構成にしています。
単純化せよ!と云うのは、その複雑なモノを如何に体系化して考察するか!なのです。
・・・何度も体系化と申し上げていますが・・・
戦略構築と、その戦略実行とは、複雑な事業環境、要素を如何に単純に整理して目標設定をし、体系的に考え方をまとめるか!!です。
一番危ないのは、戦略実行において、複雑な全体の一部を引っ張り出し!そこだけを単純に思考~決めこんでしまう事です。
部分最適、部分単純化~他は無視!・・・最悪です。
冒頭で申し上げた「物事を単純化したがる人」は、大体このパターンです。大体この手の方は思った様に成らないと・・・その原因を突き詰めずに怒り出します!
そりゃ思った通りに成りません、一部をご都合主義的に単純化しただけですから、全体で機能しません。
最も顕著な例は、先の大戦末期の日本軍です!
複雑な戦況や兵たん、自己戦力を無視し、ほぼ精神論で状況を捻じ曲げ=単純化して大いなる破綻を迎えました。未だ日本の組織(企業でも!)ではよく似た事は起きてます!
日本軍の組織研究では「失敗の本質」と云う名著がありますので・・・これは事業コンサルタントの必須の書です!
そして、戦争は複雑な要素の塊です!
なぜ日本では、複雑な思考は嫌われるのでしょうか?
これも日本の組織の特徴だと思います。気を付けねば成らない所です。
重ねて申し上げますが、複雑な要素の志向のアウトプットの原則は、単純明瞭・整理されている事です!それと単純思考化を混同しないで頂きたいのです。事業とは極めて複雑な生き物です。
何でも単純化する!または全体から見て一部の話をする・・・危険な手法です。
組織が、どうも、まとまらないなあ!と感じてられるなら、事業戦略を整備し、組織マネージメントの体系を考え直す時かも知れません!事業推進の全体構造が崩れかけているのかも?
事業戦略、組織麺―地面とは全体最適化です!
複雑な要素の集まりの事業を、総合的・体系的に整理し、考える!
一部の要素や、その一部の単純思考に引っ張られると戦略になりません!
マーケティングプロデューサー
原 テルキ