5 分

中小企業のイノベーション。顧客への「成果と貢献」を創り続ける!

最終更新: 3月29日

価値を創り続けろ!

・・・貴社は、常に革新(イノベーション)出来る企業でしょうか?

●イノベーションとは何か?新しい「成果と貢献」

難しいテーマです!解っている様で解ってない!

大方の経営者の方も、そうでは無いでしょうか?
 

 
お馴染みのP.F.ドラッカーの言葉に「企業の機能はただ2つ、マーケティングとイノベーションである。」と言う言葉があります。
 
残念ながらマーケティングもイノベーションも、その意味・意義を明確に理解されている方はいません。
 
これも、なーんとなく使ってる!と言う感じです。


 
Wikipediaでは、・・・物事の「新機軸」「新結合」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。・・・と書かれています。
 
これでも難しいので、ここでは「とにかく新しい挑戦!変革で事業を進化・成長させるぞ!」と言う理解で、行きたいと思います。
 

 
さてドラッカーは、なぜイノベーションを、企業の絶対機能としたのか?そこを考えるべきかと思います。

ドラッカーは先の言葉に絡み、こうも言っています。

「事業が成果を得るのは、この2つの領域においてだからである。顧客が代価を支払うのは、この2つの領域における成果と貢献に対してである」(『マネジメント』)


 
このあたりから更に難しくなります!
 
確かに、いつも申し上げていますが、マーケティングは顧客に価値を提供し、その対価を頂く企業の総合的な活動です。では?イノベーションは??
 

ドラッガーは、この言葉の中に、顧客への「成果と貢献」と記載しています。

おそらく、新しい挑戦!変革の新しい顧客への「成果と貢献」に対して、顧客は対価を支払って頂けると!解釈出来ます。

この新しい「成果と貢献」とは、顧客に提供する新しい価値を指すものと理解出来ます。

つまり、事業活動とは、常に新しい価値=顧客への「成果と貢献」を作り出し、それを提案し続ける事!イノベーションとは、そう理解出来ます。
 

 
以前、このコラムで付加価値は競合との競争で相殺される・・・目減りする!と申し上げた事があります。だから常に進化しなければ成らない!
 

ドラッカーの言葉と融合させれば、企業は常に新しい価値を創造し続けなければ成らない!それが企業の大きな機能である!
 
そう結論付けられると思います。
 
つまりイノベーションとは、「常に新しい価値を創り続けろ!」、それが企業の機能であり、使命だ!・・・です。
 
ドラッカーは、これを企業の絶対機能として断じた事になります。

・・・🔗経営者、自ら考え・創る事業戦略プログラム・ワークブック/Categior1戦略プログラム🔗経営者、自ら考え・創る事業戦略プログラム・ワークブック/Categior1戦略プログラム


 
●顧客への「成果と貢献」とは?

さて、皆さんの会社は如何でしょうか?
 
「新商品はいつも考え、作ってる!」
 
では、ダメなのです。それはモノを作っているに過ぎません!
 
・・・必要なのは「成果と貢献」です。・・・新しい価値=顧客価値の創造です。
 

 
さて、「常に新しい価値を創り続けろ!」と言われても、

さあ、困った!・・・ですね!
 

そして、それに必要な要素は、今の自社の価値=顧客価値を明確にしておく必要があります。何(モノ)を売っているのか?ではありません。どの様な価値を提供しているのか?モノの話では無く、モノを媒介にして提供する価値です。
 
ここでお考え頂きたいのは、売っているモノの価値では無く、事業としての提供価値。会社の提供価値です。Category1戦略では、コアバリューと呼んでいます。
 

 
貴社は、いかなる価値を、市場・顧客に提供しているでしょうか?
 
まずイノベーションを行なう為には、この事が必要です。自社のコアバリューの定義です。

「成果と貢献」・・・一体、当社は、顧客の何に役立っているだろう!

・・・この定義が無いと、事業は成り立ちません!その土台を明確に定義して、組織共有しなければ成りません。

当然、そのコアバリューは販売するモノ(商品・サービス)を通じての提供です。

このコアバリューが不明確ならば、営業スタッフは、ただモノを提示するだけの役割でしか有りません。それでは営業は、ただの注文聞き、御用聞きです。

顧客に如何に役立つか!?その価値の定義無しに、レベルの高い営業は出来ません。

●価値を創り続けろ!提案し続けろ!

そして、その価値=コアバリューを基点に更に顧客に、新しい価値を創造し提供する。

・・・順序はこうなるのです。

その価値を見出す方法を簡単に説明すれば、自社のモノから生まれる「顧客の状態と意味」を考える事です。
 

例えば食品メーカーですと・・・「家族の食事」(独りの場合もあります。)ベアリングメーカーなら「円滑な軸の回転」等です。
 
売っているのは、「顧客の状態と意味」の為の機能・役割と、その目的です。
 

そこから、更に、次の新しい価値が創れるか?価値は、その先にあります。

その組織的考察と行動が、イノベーションと、まず理解されるのが、良いかとおもいます。

「もっと顧客に役立つ事は何か?」・・・この問いです。
 

 
イノベーション・・・「常に新しい価値を創り続けろ!」
 
そして、それは、モノから生まれる機能と目的、その先にあります。それを追求し続ける事がイノベーションです。
 

・・・経営者の皆さん・・・御社でも可能ですし、その為の手法がCategory1戦略プログラムです。
 
モノの付加価値だけの経営では、必ず事業成果は目減りします。現在の市場では必ず価格競争に成るからです。

イノベーションの為に、事業戦略を自ら考え、お創り下さい。

・・・🔗事業戦略プログラム&​ 営業を仕組み化する「道具」🔗事業戦略プログラム&​ 営業を仕組み化する「道具」

マーケティングプロデューサー

原 テルキ