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中小企業のブランディング。「意味的価値」を知る。

最終更新: 3月27日

ブランドとは?

●ブランドとは何か?

まずブランドとは何か?Category1戦略プログラムでの定義はこうです!

それは提供価値の顧客が認めた「意味」です。
 
付加価値を超えた「意味」的価値です。

・・・構造的には、こうなります。(下図)


 
●ブランドの構造

ブランドの構造

少々、話は難しくなりますが・・・モノ(商品・サービス)には、外形的なカタチ(外形素)があります!早い話見た目です!ラーメンなら、ラーメン!機械なら、そのカタチ・・・

サービスなら、そのサービスを提供している姿・カタチ等です。

マッサージなら、もみ解している作業の姿・カタチです。


 
そして、そのカタチに対して、何らかの機能と品質があります。

早い話これはスペックです。ラーメンなら豚骨味とか、分厚いチャーシューが入ってるとか!機械なら何を作る機械で、どの様な製造稼働能力なのか!とか・・・です。工作機械なら機械部品を作りますし、化学機械なら化学製品を作ります。

それが機能と品質です・・・そして価値と云う意味では、この機能と品質が、概ね付加価値にあたります。
 

 
これを会社=企業に置き換えると、その企業の見た目=社名やら印象やら業種・業態等の物理的な印象がカタチ(外形素)で、その企業が提供する業務(付加価値を生み出す業務)が、機能と品質です。
 
ブランド考察は、商品ブランドであっても、企業ブランドであっても構造は同じです。

●ブランドは、顧客にとっての「意味的価値」

さて、問題はブランドの要素ですが、機能や品質を超えた価値・・・これがブランド要素なのですが、Category1戦略ではこれを「意味的価値」と定義しています。
 
顧客が、商品や企業から感じる(受け取る)「意味」です。
 
少々難しい所です。
 

この意味的価値は、付加価値を超えた収益を生みます。

例えば、ロレックスの時計・・・お値段高いですよね!

しかし時計と言う機能だけを考えれば、3000円くらいで売られている時計も、大体正確に時を示してくれます!その差は、何でしょうか・・・
 

 
その意味の代表的なモノが、まずは『信用』かと思います。
 
これは提供する機能・品質が昇華され『信用』の域まで到達する事です。この商品は信頼出来る!この企業は信用出来る!


 
その域に達するには時間が掛かる事は、お解りかと思います。
 
そして意味には様々なモノがあります。独自の「意味」を顧客に持って頂く!それがブランドと、まずは、ご理解下さい!

●ブランドロゴやマーク等の役割とは?

欧米のファッション系高級ブランド・・・ルイヴィトン、シャネル、エルメス等を思い浮かべて頂ければ、お解りかと思いますが、ロゴやマーク、それにモノグラム(組合せ模様)等が、そのブランドのシンボルになっています。
 
これは、その意味の「記号」です。

例えば、このマークは非常口のマーク=記号です。・・・何かあったら(火事とか地震とか)こちらから避難して下さい!の意味です。
 
ほぼ、この記号を見れば、意味は解ります。
 
記号学(論)では、意味しているもの!=記号、意味されるもの=意味。そして対象物として構造的な定義があります。
 

 

 
この場合は、記号=このマーク
 
意味=非常口
 
対象物は、ドア・非常階段等です。
 

 
さて、これを事業にあてはめた場合、確かにブランドとしての対象物は商品であったり、企業体であったりしますが、商品が一つなら問題無いですが、商品群として存在すれば解りにくくなりますし、事業体は対象としては認識し難いものです。
 
そこで、必要なのがロゴであったり、マークであったりする訳です。
 
そのマークが付いていれば、意味を確認できます。
 
ブランドのスゴイ所は、その意味を認識・記憶頂ければ、事業に意味としての価値を創造=収益向上が可能になるのです。

もう一つは、ブランド自体は経済的な価値が有る!と言う所です。
 
意味が市場・顧客に浸透すれば、その価値はお金に換算出来る!訳です。
 

 
・・・だから、ブランド化=ブランディングを意識して頂きたい事由です。
 
別に、社名・商品名等のデザインに、もっとお金を掛けろ!では、ありません。その意味付けは、投資として機能する!と、お考え頂きたいのです。
 

 
ブランドについては、相当な説明が必要なので、この構造と「意味」という事を、まずは、ご理解頂ければ・・・
 

 
Category1戦略プログラムは、独自の世界観で顧客にとって1番になる事を目指す戦略プログラムです。ブランド化は最大のテーマであり、そのプログラムがあります。

・・・ブランド化を目指すなら、まずは事業戦略を持つ事です!

マーケティングプロデューサー

原 テルキ